あなたはどんな症状ですか?
代表的な5つの症状の内容と、矯正治療の方法、当院で治療した治療前、治療後の歯列をご紹介します。
※当院で治療した症例の一部です。(掲載にあたっては本人の了承を得ています。)
副作用とリスクについて
- 小児歯科矯正: PDFで開く
- 裏側矯正(リンガル矯正): PDFで開く
- ワイヤー矯正: PDFで開く
- ハーフリンガル:
ハーフリンガルとは、上顎または下顎どちらかを裏側から、反対側を表側から装置をつけて治療する歯科矯正治療です。 リスクと副作用については、通常矯正治療とリンガル矯正治療の両方を参考にしてください。 - マウスピース矯正:
マウスピース矯正は、ワイヤーを使わず、透明なマウスピースで歯列矯正を行う治療です。この治療では、患者自身がマウスピースを管理しなくてはなりません。決められたスケジュールを守って装着する必要があります。マウスピースだけで十分な結果が得られない場合、またはマウスピースでは治療が困難な場合は適応症でない場合があります。 - 部分矯正:
部分矯正治療は、部分的に歯列矯正をする治療です。歯列全体に装置をつけないといけない場合もあれば、部分的に装置をつけるだけの場合もあります。治療に関してのリスク、副作用はほかの矯正治療と同じですので、参考にしてください。
歯並びのがたがた叢生
症 状
●歯列がでこぼこしている●でこぼこしている段差にプラーク(歯の汚れ)が残りやすい、着色しやすい。
●笑うと犬歯が目立つ
主訴 | 前歯のがたがた |
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診断名 | Angle Class Ⅰ 叢生 |
初診時年齢 | 19歳1ヶ月 |
使用装置 | マルチブラケット装置、顎間エラスティック装置、ラップアラウンドタイプリテーナー(上下顎)、Fixed リテーナー |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
治療期間 | 3年10ヶ月 |
治療費の目安 | 約93.5万円(検査料金、毎回の処置費用等も合わせた税込み総額) |
リスクと副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼ無し)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例ではカリエス発生無し) |
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叢生(そうせい)とは、歯並びのがたがたのことです。
一般的には乱杭歯(らんぐいば)、八重歯(やえば)と呼ばれることもあります。 叢生は、あごの骨の大きさに対して歯が大きすぎて、歯が並ぶスペースが不足している場合に起こります。
叢生の歯ならびでは、歯が重なり合った場所を正しく歯磨きすることは難しく、虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。
現代人はよく「あごの骨が小さくなっている」と言われていますが、最近の研究ではむしろ歯のほうが大きくなっていることが明らかとなっており、厚生労働省の調査ではさらに増え続けている現状が明らかになっています。
叢生は、歯を並べるスペースを確保し、マルチブラケット装置で歯を移動させて治療を行います。歯を並べるスペースが大きく不足しているときは、抜歯が必要になることもあります。
【 症例 】
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正 面(治療前)
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正 面(治療後)
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上 顎(治療前)
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上 顎(治療後)
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下 顎(治療前)
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下 顎(治療後)
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出っ歯上顎前突
症 状
●上の前歯が下の前歯よりも、かなり前に出ている●唇を閉じるときに、上の歯が邪魔になり、閉じにくい
●口を閉じると、下顎のところに緊張がある
主訴 | 前歯が出ている |
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診断 | Angle Class Ⅱ 上顎前突症 |
初診時年齢 | 14歳3ヶ月 |
装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、GMD、顎間エラスティック装置、ラップアラウンドタイプリテーナー(上下顎) |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
治療期間 | 3年6ヶ月+保定2年3ヶ月 |
費用の目安 | 約93.5万円(検査料金、毎回の処置費用等も合わせた税込み総額) |
リスクと副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし、矯正器具装着中のカリエス(虫歯)リスク増大(本症例ではカリエス発症なし) |
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上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、いわゆる「出っ歯」のことです。
上あごの骨が前方へ成長し過ぎた場合や、下あごの骨が小さすぎる場合に起こります。
上顎前突では、上の前歯が前方へ飛び出していることが多いため、つまずいて転ぶなどの日常の事故で唇や歯を傷める危険性が高くなります。
上顎前突の子供は、上の前歯が折れたり、歯髄(歯の神経)を傷める可能性があるという報告もあります。
子供のころから治療を開始すると、あごの骨の成長をコントロールして上顎前突を改善できる場合があります。
大人の方の場合は、マルチブラケット装置で歯を移動させることで治療を行います。
【 症例 】
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側 面(治療前)
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側 面(治療後)
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左側面(治療前)
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左側面(治療後)
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右側面(治療前)
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右側面(治療後)
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治療前レントゲン写真
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治療後レントゲン写真
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受け口下顎前突
症 状
●口を閉じると、下の歯列が上の歯列よりも前に出ている●一部だけ反対に咬んでいる
●下顎が発達しすぎている
●上手く咀嚼ができない
●言葉が聞き取りにくい、と言われることがある
主訴 | 下の前歯が出ている |
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診断 | Angle Class Ⅰ 下顎前突症 |
初診時年齢 | 9歳 1ヶ月 |
装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、リンガルアーチ(スプリング付与) Fixedリテーナー(上顎) |
抜歯の有無 | 非抜歯 |
治療期間 | 1年1ヶ月+経過観察2年 |
費用の目安 | 約36.5万円(検査料金、毎回の処置料なども含む税込み総額) | リスクと副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし、矯正器具装着中のカリエス(虫歯)リスク増大(本症例ではカリエス発症なし) |
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下顎前突(かがくぜんとつ)とは、いわゆる「受け口」のことです。
前歯の生える角度に主な原因があるものと、骨格の形や大きさに主な原因があるものの二種類があります。
骨格の問題とは、下あごの骨が大きく成長し過ぎていることや、上あごの骨が小さすぎることです。
下の唇が前に押されるため、普通にしているだけでも不機嫌な表情に見えることがあります。
子供のころから治療を開始すると、あごの骨の成長をコントロールして下顎前突を改善できる場合があります。
しかし、下あごの骨は身長の伸びとともに大きく成長しますので、ある程度成長が終了しないと最終的な治療方針を決定することができないことがあります。
大人の方の場合は、あごの骨の位置や形を変えることができないため、マルチブラケット装置で歯を移動させることで治療を行います。
あごの骨の問題が大きすぎる場合は、顎変形症という分類になります。歯の一部だけ上下が逆に噛んでいる場合、顎が左右どちらかに歪んで成長してしまう場合があります。
【 症例 】
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正 面(治療前)
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正 面(治療後)
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正 面(治療前)
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正 面(治療後)
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上下顎前突
症 状
●上顎、下顎、ともに前へ出っ張った状態主訴 | 口元が出ている |
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診断 | Angle Class Ⅰ 上下顎前突症 |
初診時年齢 | 13歳8ヶ月 |
装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、パラタルバー装置、顎間エラスティック装置、ラップアラウンドタイプリテーナー(上下顎) |
抜歯の有無 | 抜歯(上顎、下顎2本ずつ) |
治療期間 | 4年5ヶ月+保定3年1ヶ月 |
費用の目安 | 約93.5万円(検査料金、毎回の処置費用等も合わせた税込み総額) |
リスクと副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし、矯正器具装着中のカリエス(虫歯)リスク増大(本症例ではカリエス発症なし) |
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上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)とは、上下の歯が前方へ傾いた状態です。
歯が前方に出ているため、口を閉じようとしても上下の唇を閉じることが難しく、閉じると唇が歯に押されて口もとが盛り上がったように見えます。 表情(口元の突出)への影響が強い不正咬合です。
叢生の場合と同様に、歯と顎の大きさのバランスが悪く、歯が並ぶスペースの不足が原因です。 スペースを確保し、マルチブラケット装置で歯を移動させて治療することができます。 また、唇を閉じる筋肉の力が不足している場合は、唇周囲の筋肉を鍛える訓練を行います。
【 症例 】
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正 面(治療前)
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正 面(治療後)
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上 顎(治療前)
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上 顎(治療後)
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右側面(治療前)
- 右側面(治療後)
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下 面(治療前)
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下 面(治療後)
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側 面(治療前)
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側 面(治療後)
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開 咬(かいこう)
症 状
●口を閉じても上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう●舌を前方に突き出す癖がある
●麺類など、前歯でものが噛みづらい
主訴 | 前歯で咬めない |
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診断 | Angle Class Ⅱ 開咬症 |
初診時年齢 | 24歳11ヶ月 |
装置名 | マルチブラケット装置、ヘッドギア装置、パラタルバー装置、顎間エラスティック装置、ラップアラウ ンドタイプリテーナー(上下顎) |
抜歯の有無 | 抜歯(上顎2本) |
治療期間 | 2年11ヶ月+保定2年6ヶ月 |
費用の目安 | 約93.5万円(検査料金、毎回の処置費用等も合わせた税込み総額) |
リスクと副作用 | 歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(いずれも本症例ではほぼなし、矯正器具 装着中のカリエス(虫歯)リスク増大(本症例ではカリエス発症なし) |
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開咬(かいこう)とは、奥歯でかんだ状態でも、前歯が開いている状態です。
食べ物を咬むとき、奥歯しか使うことができないため、咀嚼能力が低下します。あごの骨の形や、舌の使い方・癖も原因になります。食べ物や飲み物を飲みこむとき、通常、舌は上のあごの内側に収まりますが、開咬では、上下の歯のすき間に舌を押し込んだり、下の歯の裏側を押すような状態になっています。このとき、舌が歯に余分な力を加え、少しずつ歯を開いていってしまいます。
マルチブラケット装置で歯を移動させて治療を行いますが、舌の使い方や癖に問題がある場合は、舌の動きをコントロールする装置や、筋機能訓練を行います。
【 症例 】
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正 面(治療前)
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正 面(治療後)
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